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トロントの憩いのスポット、老若男女が集う街の中のオアシス、ハイパークの公園

カナダ情報
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トロントには、自然の木々の多い通りや数々の大きな公園がありますが、その中でも、ハイパークは、公園の大きさや自然やアトラクションの多さでは、トロントで一番と言えます。

広々としていて自然がたくさん残っているハイパークは、人々の日々の憩いの場所でもあり、その近所に40年以上も住んでいる私たちは、健康のために週に2〜3回は散歩に行ったり、他の活動をするために頻繁に訪れていて、一年中恩恵を被っています。

行くたびに季節によっても、新しい発見があるのがこの公園の素晴らしい所でもあり、私たちのライフ・スタイルの一環となっています。
             

                              

Contents

ハイパークで自然を満喫

公園の広さは、161ヘクタールで、東京ドームの34個分ぐらいです。

行き方は、地下鉄で、街の目抜き通りで有名な東西に真っ直ぐ続くブロアー通りをヤング通りから、ずっと西へ行って、地下鉄のハイパークの駅で降りるとすぐ2〜3分の所にあります。

南のオンタリオ湖岸近くまで、湖に向かって広がり、トロントの街の中に自然がうまく調和した素晴らしい所だと言えます。

 

周りは、閑静な住宅街やブロアー・ウェスト地区の小ぎれいなお店やレストランが立ち並ぶ街並みにも囲まれて、2018年10月号のトロント・ライフの雑誌に、この地域は、トロントにある140のコミュニティーの中で一番住みやすい地域として選ばれています。

地下鉄やバスなど交通の便が良く、住宅も比較的手頃で、買い物やレストランも色々と選択肢があり、安全で学校や病院へのアクセスも十分な所だと言えます。

 

 

公園の中は、ちょっとした散歩道はもちろん、舗装されていない自然道もあり、散歩に疲れたら一息つけるパティオのある憩いの場のレストランもあります。朝食も一日中手頃な価格でたべれますし、オーブンで焼いてくれるピザや健康的なサラダなども美味しく食べられます。

公園は、季節の花々でいっぱい

春の暖かい兆しが感じられる頃から、季節を先取りにしたような四季の草花を敏感に織り込んだ花壇が整備されて、公園を訪れる人たちの目を楽しませてくれます。

 

 

たくさんの木々や花々に囲まれて、公園の中を子供達とあちこちと探検をして見ると、新鮮な発見があるのが、友達や家族で出かける時の楽しみです。

大きな緑の木々に囲まれた森林の中は、日の光が木洩れ陽のように差し込み、森林浴も楽しめて、公園の中の綺麗に手入れをされた庭園とは別に、小川や鳥達の生態が感じられる場所がすぐ身近にあります。

ちょっとした、小さな規模の日本庭園もあって、石灯籠が丸い太鼓橋から覗けます。

芝生をひきつめた坂になった所からは、メープルの形を彩った花壇や季節の花々が鑑賞できます。綺麗に整備された花々も周りの緑に溶け込んで自然の美しさを醸し出してくれます。

 

この静かな環境の中で、時々ヨガやタイチをしているグループも見かけられます。

ハイパークの桜はトロントの名所

  

日本やバンクーバーよりは1ヶ月は遅い、桜の花の季節がトロントにも、例年五月の初旬にやってきます。

そして、ここ数年の内に、公園の交通整理が必要になるくらい、花見客が増えて来ています。

ハイパークの桜は、1959年に東京からトロント市に送られたとの事で、日本とトロントの友好の印として、守られ続けて来て、その後も桜の植樹を寄付を募って日本大使館や領事館が率先したりして実行しています。ここの桜並木がトロントでは、最も知られていて、最近はラジオなどでも桜の開花具合が放送されるぐらいになりました。


お弁当を持って友達を誘い、桜の木のしたで、ひと時の日本情緒を味わうのが私たち家族の長年の慣習となっています。

トロント郊外の刈谷市と姉妹都市関係にある、ミササガ市にある刈谷パークにも日本庭園があり、沢山の桜が綺麗に咲きます。

夏の涼しさを呼ぶ噴水や棚から吊り下げられている花々

夏の涼しさを呼ぶ噴水、公園の中のいくつかの池を見て歩いても、心が和みます。

木々に囲まれていて隠れていた噴水がふと目の前に現れると、ここでも、人が手を入れた噴水が自然の中の一角として、訪れる人たちを憩いの気分に誘ってくれます。

棚のあちこちに吊り下げられている満杯の花のバスケットもカラフルで、見ていて嬉しくなりほっこりした気持ちに誘われます。

子供達が伸び伸びと遊べるハイパーク

<遊び場、赤い電車、動物園などがアトラクション>

子供の遊び場の中には、砂場やシーソー、滑り台、ブランコなどの遊びの道具が揃っています。

ジャングルジムのように登れる木で作ったお城ややんちゃな子供たちが登っても飽きないような施設が完備されていて、親子連れで毎日賑わっています。

夏場は、子供達が水着一枚で跳ね回って水遊びをできる噴水やアイスクリームを売るお店なども設置されています。

歩き疲れてしまったら、真っ赤な可愛い電車も園内を一回りしているので、ちょっと手を上げて停まってもらって、のどかな周遊もできます。

動物園は、ちょっと奥まった所にありますが、ラマや、羊やバイソン、孔雀、ワラビーやブタのように太ったネズミ科のカピバラなど子供達が思わず声を上げて喜びそうな動物たちがいます。              

        

https://www.highparkzoo.ca/

ハイパークには子供用の遊具も充実しているので家族で訪れて一日中過ごしても、楽しめて、あっと言うまに時間が過ぎて言ってしまうと言うような、そんな至極の時間が持てます。

活発に活動している人たちとゆっくりと楽しんでいる人達がすぐそこに横々に居る、そんな雰囲気の公園って、なかなかないように思います。

公園内の施設

テニスコートやサーッカー・コート、野球場やプール、冬はホッケーのリンクなど、施設も完備していて、ピクニック、日光浴、ランニングやサイクリングなどなどアクティブに活動している人たちが毎日沢山訪れています。

愛犬が遊べるドッグランが設置されているので、犬の飼い主さんもハイパークでのお散歩は欠かせない日課の一つです。

リードなしで犬が駆け回れる領域もかなりゆったりと設置してあります。

公園の一角には、場所を提供してもらってそれぞれ思い思いの新鮮な野菜を栽培している人たちもいます。

時には、学校から自然の勉強のために、生徒達が、課外授業をしている風景も見かけられます。

トロントの夏の風物詩となった、シェークスピアの劇も野外劇場で毎年行われています。

始めの頃は、草の上に座って観劇していたものですが、今では常設のシアターが会場で「真夏の夜の夢」や「ロミオとジュリエット」などが開催されます。

夏の夜とは言え、空気が冷えて、肌寒い時もあり、毛布やセーターなどの用意をして置くのがベストです。

 

コルボーンロッジは、ハイパークの持ち主であったジョン・ハワードの住居であったところで、現在は、1800年代の時代考証を再現した展示会場やおみやげ屋さんになっています。

水辺の憩いの場所

以前は、ペダルボートのレンタル場とかがあったりしましたが、今では、グレナディアの池は、池の周りをすっかり湿地帯に変えて、動植物が自然に派生して住めるような環境になっています。

公園内を散歩していると、身近に鷺のこんなすっきりとした優雅な姿も見れるし、野生のリスやチップマンクも沢山いて木々の間を走り回ったりしていて、時にはベンチにちょこんと座って餌をおねだりしたりとほっこりした時間を与えてくれます。

カナダ・ギースも芝生の上で餌をついばんでいます。

夏は青空や緑の木々が映え、紅葉の時期には、池に映える色とりどりの葉っぱの織りなす黄金色のタペストリーが息を飲むほど素晴らしいです。

普段も広角レンズを持った写真家たちや双眼鏡を持ったバード・ウォッチャーが公園には見かけられますが、紅葉の頃になると誰もがカメラマンに変身をしているようです。

子供から大人まで楽しめて、春は、桜の木の下でのお花見、夏は、遊び場で日が暮れるまで遊んだり、秋は落ち葉を集めて転がったり、冬は池が凍ると、氷の状態が良ければスケートやちょっとしたホッケー場にもなって、友達の家族とホッケーの練習もできます。

一年中市民や観光客に勤しまれて居るハイパークの公園、一度訪れて見ませんか。